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First Love

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【 OLYMPUS XA 】
 OLYMPUS E-3
 OM ZUIKO 50mm F3.5 Macro


自分にとっての“はじめてのカメラ”というと、ちょっと悩みます。
“最初に自分で買った”と言えば、OM-4です。
“初めて使った”となれば、記憶も曖昧ですが、35DCのような気がします。

で、このカメラ、OLYMPUS XA は?

“はじめて好きになったカメラ”と言えるかもしれません。






・・・
私は当初「写真を撮りたい」とカメラを手にしたわけではありません。
「記録を撮る」必要があって欲しがったわけでもないですね。
私がカメラを手にしたのは、カメラという機材が好きだったからに他ならないでしょう。

当時の男子であれば、カメラやオーディオ、バイクなどの機材への憧憬というのは普通の事でしょう。私も普通にそういったモノへの興味へと奔り、買えもしないのに欲望ばかりは増大し、妄想に浸る日々を過ごした事を否定するものではありません。

そんな中で、カメラへの興味は一番地味なものだったかもしれません。優先順位も(まず買えることのないバイクや車を除き)下の方だったでしょう。カメラのCMは見ても、カメラそのものを見る事はあまりなかったようにも思います。このカメラを知るまでは。

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【 OLYMPUS XA 】
 OLYMPUS E-3
 OM ZUIKO 50mm F3.5 Macro


それまでのカメラに見られなかった光モノの見られないモダンな造形、各所に見られる斬新な機構、カプセルカメラという宣伝コピーどおりの、持っているだけで新しい世界を手に入れられそうなイメージが広がりました。レンジファインダーがどういうものかも、絞り優先がどういうものかも、レンズが繰り出さない事が、アクセサリーシューがない事が、シャッターボタンがフェザータッチである事が、当時やたらとヤボったく見えたカメラの皮カバーが「いらない」事が、ともかく新鮮でたまりませんでした。

当時どこでカタログを入手し、どんな本(雑誌)を見たのか、実物はどこで見たかも判然としませんが、確実な事は、このカメラが(私が)初めて恋したカメラだという事です。

ずっと後になって、このXAとほぼ同形のXA4を手にしたのも、間違いなくこのXAへの憧れが招いた事でしょうし、それから更に時を経て、このデジタル全盛の時代に、またも(XA4はあるのに)手にしてしまうなども、やはり忘れ得ぬ“First Love”故でしょうか。

・・・
ちなみに、このXA。オークションで【実用品】として安く出ていたものですが、思いのほか良好な外観をしていました(フロント面などは私のXA4より遥かにきれい)。ファインダーはやや難ありですが致命的とは思いませんし、モルトなどはどうも前のオーナーが自己流で貼り直した跡があってちょっと残念にも思いましたが、元々そこまで【良品】は求めてはいません。これからちょこちょこと時間を見ながら簡単な補修をして使えるようにしようと思っています。幸いPEN-SやマミヤCなどでモルト関連の部材には予備があったりするのです。

そんな訳で、私の誕生日に“初恋”の相手をご紹介致しました。
ウチのカメラの中で唯一の“レンジファインダー機”です(^^
以後(なんとか使えるようにしますので)お見知り置きくださいませ。
by M2_pict | 2011-04-02 19:39 | OM 50mm F3.5 Macro | Comments(8)
Commented by kurobei-leica at 2011-04-02 21:20
M2_pictさん、こんにちは~♪
お誕生日おめでとうございます。

XAは私にとっても青春カメラです。
カメラから少し遠ざかっていた時期に
このカメラが思い出を刻んでくれました。

そしてなぜか最近オリンパスがマイブームです。
Commented by nama3_kitano at 2011-04-02 21:33
M2さん、私もこのカメラ、発売日に手に入れました。当時メイン
は、OMだったのですが、岩登りの時は、一眼レフよりこれだとろう
と自分に言い訳して買ったことを覚えています。でも、実際はあま
り使うことなく、半年後に後輩にあげてしまいました。デザインは、
今でも十分通用します。これのデジタル版があっても決しておかし
くないと思います。
Commented by yy2828yy at 2011-04-02 22:38
こんばんは。
ああ、これだったのですね!
私も入手したのはオリジナルたるこちらの方が後でした。
ピントを距離計で合わせられるというのはいいものです。
といって、<XA-4>を使えば、距離計がないのもいい、となります。
要するに、両方を揃えてやっと満足できるというもの。

頑張って視度補正レンズを上部カバーを外して中に入れ込んでみました。
これで外れる心配はなし。ますます愛着が湧きましたよ。
Commented by NeoN at 2011-04-03 13:51 x
祖父が使っていました。
形見に残っているはずなんですが、どこに行ったのか出てきません。
子ども心に「メカ」な感じに惹かれました。当時流行っていた「合体ロボ」のイメージをこのレンズカバーに重ね合わせていたように思います。
Commented by M2_pict at 2011-04-04 21:49
kurobei-leicaさん、こんばんは。
いや、ありがとうございます。

うちのXAは、おそらく撮ろうと思えばすぐに試写もできたのだと思うのですけど、もはや手放す事もないものですから、じっくりモルトの補修などしてから試写しようかと思っています。
憧れの彼女を手に入れたのです。これからじっくり付き合っていきたいと思います。
Commented by M2_pict at 2011-04-04 21:51
nama3さん、業界的にも非常にインパクトのある機種であったろうかと思われますが、そのかわいらしい姿形故、実際の質実剛健な仕様とのギャップがあったような気がしています。
時代は今になって追いついた。
そんな感じの(これも)一台かもしれませんね。
ちなみに、私はそんなのが大好きで(笑
Commented by M2_pict at 2011-04-04 21:56
yy2828yyさん、こんばんは。
えぇ、コレでした(^^

PEN-FTを手にした頃から、ちょこちょこ探していたんですよね。
コレクターズアイテムにはならない実用品ですが、私的には、彼ら(彼女たち)に揃ってもらう事がなによりの目的でした。あとはせっかく「実働できる」のですから、使って行くだけです。

はい、やはり(やや古びているとはいえ)マニュアルでのピント合わせができるというのはいいものです。そしてXA4のように“できない”のもまたいいのですよね。
という事で、こちらも二刀流です♪
Commented by M2_pict at 2011-04-04 22:02
NeoNさん、モダンなおじいさんですね(^^
合体ロボと言えば、このXAのフラッシュも見事なものですよね。容量などの違いで3種もるのですから。
合体すれば、フラッシュの起動SWは本体側という“こだわり”もポイントです。

また、樹脂の持つ金属とは違った特性を巧く造形に活かしているという点でも、類いまれな米谷氏のセンスを感じてしまいます。
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