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ZENZANON

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【 ZENZANON MC 1:3.5 f=150mm 】

 OLYMPUS E-M5
 MZD 60mm F2.8 Macro




まるで申し合わせたかのように転がってきたレンズ。
正直、あまり期待していなかったのですが、それは前回の撮影時、良い意味で覆されたのでした。
ただ、、、寄れない(笑
これはそのうちどうにかしたいところです。






焦点距離150mm、35mm換算では80mm強というところでしょうか。
これまで中判で一番長いレンズはMAMIYA-Cの105mmだったのでずいぶん長いように感じていましたが、実際は中望遠というところの扱い易いものという印象です。



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【 ZENZANON MC 1:3.5 f=150mm on BRONICA S2 】

 OLYMPUS E-M5
 MZD 60mm F2.8 Macro




標準のNIKKOR 75mm F2.8と比較するとそれなりに長い鏡筒を持つレンズですが、中判としては重いレンズでもないのでS2に付けたバランスは悪くなく、むしろ“普通(ハッセル風?)”のスマートなバランスに見えてきます。
スコっと決まる絞りリングの感触も135サイズではなかなかない、軽くも量感のあるものです。

※雰囲気の違いはこちらの記事の中の75mmと付けた画と比べて頂ければと。

同スペックのレンズにはいくつかバリエーションがあるようですが、この焦点距離のBRONICAレンズは、比較的安く手に入る焦点距離のレンズのようで、逆に言えば地味な存在のレンズみたいです。しかし、寄れない事を除けば無理のない設計なのか描写もバランスが良く扱いやすい良いレンズのように思われます。

ちょっと残念なのは、このレンズ、、、ではなく、このS2に付いて来ていたヘリコイドユニット、、、150mmの指標がないんです。
50mm/75mm/135mm/200mm の4種のみ。
まぁ、この焦点距離のレンズなので、それほど必要というのでもないので良いのですけどね。
(BRONICAには数種類のヘリコイドユニットがあるようです)



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【 ZENZANON MC 1:3.5 f=150mm とリアキャップ 】



ブロニカのS2のレンズは、その独特の構造を活かす為か、マウント面からボディ内に大きく入り込む構造のものが多いようで、ウチで言えばOMの80mmマクロ等のベローズマクロのような外観を持っています。そのため一般的なレンズリアキャップも小さめのコップのように深いものになっています。レンズを付けると、さながらレンズ風マグカップのよう、、、。



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【 ZENZANON MC 1:3.5 f=150mm とリアキャップ、レンズキャップ 】



レンズキャップも3ピース構造金属製ネジ込み式の立派なものです。このパタンが基本形のようですね。
ネジ込み式は面倒と言えば面倒なのですが、重量級のBRONICAの場合、通常方式のプラキャップだと重みで外れて(壊れて?)しまって却って危なさそうな印象があるので、面倒ではないと言えば嘘になりますが、薄くて質感も高くしっかりと固定できるこのレンズキャップもまたなかなか良いものだという印象です。

ちなみに、このレンズに付けているフィルター。
元々は75mmF2.8に付いていたものでしたが、試写用にとこちらに付け替えていたものです。
後で気がついたのですが、これ、ZENZA BRONICA銘の純正品でした。
フィルター系は67mm、、、どこかで見覚えがあると思ったら、ZD14-54mmのものと同じ。
手放した時に手元に残った予備のフィルターとキャップも有効に使えそうです。
(標準の NIKKOR-P 75mm F2.8 とも同じサイズです)

あ、フードはなかったので、何か適当なモノを、、、とか思っていると、なぜかスッと手に入ったものがあります。
純正ではありませんが、これもなかなか良さそうなので、そのうちにまた、、、。
by M2_pict | 2013-12-07 00:03 | MZD 60mm F2.8 Macro | Comments(4)
Commented by cucchi3143 at 2013-12-07 10:15 x
初めまして。コメントさせていただくことをお許しください。
以前から素晴らしい写真を撮られているのでときどき拝見していました。
ZENZANON 150mmをつい最近使ったものですからコメントさせていただきます。
ご所有のものはMC表記の後期型ですね。富岡製あるいは東京光学製のようです。最短が掴めないのですがどれくらいでしょうか?
当方が所有する150mmは前期型でノリタ光学製のようです。後期型より鏡胴が少し長いです。レンズ構成も異なるようです。
ブロニカの当時の資料によると前期型は最短2mです。先日、素で撮って、その後中間リングを装着して撮りましたが、リング装着で現実的な距離となります。
当時のレンズですと最短はこんなものかもしれません。PENTAX 6X7用も長いです。
ブロニカはベローズ、リング。リバースアダプターなど近接用アクセサリーが充実しているので、これらの使用も手かもしれません。
前期型150mmの描写はコントラスト低めですが、後ボケは大きな崩れもなく悪くないです。合焦部はなかなか先鋭です。後期型の描写が拝見できれば嬉しいです。
長々と失礼しました。
Commented by yy2828yy at 2013-12-07 20:10
レンズ交換式カメラはこうでなくちゃ...着々と充実させておられる様子を拝見して感じ入ります。
しかし、これだけ後玉部が出ていてミラーと干渉しないのは驚きですね、
Commented by M2_pict at 2013-12-08 20:36
cucchi3143さん、初めまして。
リンクを辿らせて頂いてびっくり。
ずいぶん以前に幾度かおじゃまさせて頂いていました。
当時はたぶんOMレンズ関連でたどり着いていたものかと思います。

さて、150mmです。
私も軽く調べていて、おっしゃるような素性は掴んでいましたが、以外と資料も少なく、最短撮影距離に関してもちょっとわかりませんでした。
で、本日“ラフな実測”してみましたところ、2m、、、よりはちょっと短い1.8mという感触でした。
割り切れば使えなくもないのですが、やはりリング等はいずれ欲しいところですね。

作例に関しましては、本文にも入れていますが
 ttp://m2pict.exblog.jp/21397123/
こちらの記事に1枚、上下を大きくトリミングして(なって)いますが。
それと、本日追加予定の記事に2枚入れました。
あまり作例的撮り方でもないので参考にもならないと思いますが、よかったらご覧下さい。
思いの外気に入りそうな気配もあるので、これからも時々記事は作っていこうとおもいます。
またお付き合い頂ければ幸いです。
Commented by M2_pict at 2013-12-08 20:42
yy2828yyさん、やはりレンズ交換式であれば最低限、、、となってしまいますね。
恐ろしい、、、、。
後玉部の出かたはブロニカS系レンズの特徴ですね。
私も未だ色々調べている段階なんですが、このS2のミラーは「跳ね上がる」のではなく、「下に滑り込む」構造な為、こういう設計が可能になっているようです。
だからこその大きく重いボディであり、コンパクト(に見える)レンズというカラクリですね。
もちろん、広角レンズに有効な設計である事は、ハッセルの専用ボディを思っても伺えるところではあります。
標準の75mmなんかは、ボディに付けるとまるでパンケーキ!?ですものね。
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