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PhotoCD と イメージパックCD

先にアップした記事の写真は、Kodak Photo CD のものだったわけだが、
実のところ私はPhotoCD自体、この写真を収めた一枚と
別の記録写真を収めた一枚の合わせて二枚しか所持していない。
その後はリバーサルで撮影する機会がほとんどなくなっていったし、
発注がなんとなく面倒だったし、「やっぱりプリントだなぁ」などと思ったりもしたからだ。
それでとんとご無沙汰していたのだが、、、いつのまにかPhotoCD自体が無くなっていた;汗




PhotoCD と イメージパックCD_e0097970_2323471.jpg
で、今回の記事を書いた後ちょこっと調べてみると、
PhotoCDのサービス自体は無くなっているものの、
代わりのサービス(商品)は出ていた。
それが「イメージパックCD」(なんとなくかっこ悪いゾ)だ。

※ちなみに、今風のjpeg画像に記録する「ピクチャーCD」というのもあるらしい)

内容を見てみると、従来のPhotoCDとほぼ同じ内容のようで、
コンシュマー向けとプロ向けの二本立てなのも、画像の内容そのものも同じようだ。
微妙に違うのは、データを開く際に必要なプロファイルがPhotoCDだと6つあったのに対し、
イメージパックCDの場合ひとつしかないという事くらいか。

先のピクチャーCDや最近多い同時プリント時のCD焼き込みサービスと違うのは、
このシステムが基本的に可逆ファイルと思われる
(すいません、ちゃんと調べていません)PCDフォーマットで記録される点だ。
デジカメで撮影した画像は、私の場合ほとんどがjpegの撮って出しなのだが、
フィルムをスキャンしたデータを非可逆データであるjpegで記録されてしまう事には
(それをオリジナルデータとして残すと考えると)ちょっと抵抗がある。
記録サイズは16baseで約3000×2000ピクセルあるので、
だいたい今の600万画素DSLRと同等で、まぁ満足できる精細さなのだが、
やはりスキャニングという行程が間に入る事による画質劣化は避けられないように思う。
その上jpeg化など、、、という訳だ。

あと、注意した方がいい事として、
このPCDフォーマット、開けるソフトが限られてしまうという事がある。
Winでは閲覧用にフリーのソフトがコダックから提供されているが、Mac用は無い!
もっとも、iPhotoでは取り込みもできるようなので、そう心配ないとも言えるが。
あとはPhotoshopや同Elementsでも開けるし、
その他のシェアウェアでもいくつかのものは開ける。
これらで開いて、汎用的なフォーマットに変換すれば問題ないわけで、
フィルムの状態で長く保存しておく事や、現在の半端な記録フォーマットである
jpegで保存しなくて良い分だけ気分的にはかなり楽だと思う。

フィルムで撮影したものを、デジタル化するにあたっては、
このイメージパックCDというサービスは悪くないように思う。
利用金額等は取扱いの店によって違うようで、明快な金額というのは解らなかったが、
PhotoCDと同等とすれば、なんとか許容しても良い範囲だと思う。

フィルムをデジタル化する場合、フラットヘッドスキャナを利用する方法と、
フィルムスキャナを利用する方法、デジカメでプリントを複写する方法などがあるが、
画質とコストパフォーマンスとを勘案すると、このサービスはかなりのメリットがある。
今後フィルムで撮影した時は、このサービスの利用を考えておきたいと思う。

問題は、、、近所にはこのサービスを行うショップがない事だ(笑
車でちょびっと遠出しなければならない、、、。(私は、ね。

参考までにコダックのCD書き込みサービスのページです。
by M2_pict | 2006-12-23 23:28 | etc... | Comments(2)
Commented by yy2828yy at 2006-12-24 06:11
おはようございます。
詳細なレポート、非常に役にたちました。ありがとうございます。
私の一番の心配は、このご時世ですから、フィルムを“扱い慣れた”ところにお願いしないと・・
当時、「16baseでKRの全てを“吸い取った”という風に思っていただけば」がKodakの人の説明でしたが、果してこれはどうだったのか・・そもそもが比較するものではないのかもしれません。
ただ、今、新たにこういう規格を考えれば、きっと違ったモノになるでしょうね。
Commented by M2_pict at 2006-12-24 08:44
yy2828yyさん、おはようございます。
おそらく [Pro] の方は店頭では対応できずに「中央」へと送られるのではないかと考えています。そうなると、ほんとうにプロのスキャニングなのではないかと。(甘いかなぁ)
64baseでの取り込みとなると、35mmフィルムとしてはほぼ限界ですし、記事で触れるのをわすれていましたが、Proでないのも含めて16bitで取り込まれますから、パソに読み込んだ後のレタッチの自由度もかなりかもしれません。
ただ、さすがに印刷業で使われるドラムスキャナでは(たぶん35mmは)ないでしょうし、所詮デジタル「コピー」されたものですから、「ニュアンス」という部分は、おのずから違ってくるのではないかと思います。

私は「カニカマ」よりははるかに良いものだと思います(笑
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