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ゼロインフォーカス!

「ゼロインフォーカス」といえば、知る人くらいしか知らないであろうオリのOM30のキャッチコピーだ(笑
私が記憶しているのは、その当時流行っていた科学雑誌のひとつ「omni」の広告で、そのOM30の「ゼロインフォーカス」のキャッチが鮮明に記憶されている。(他にTVCMもあったように記憶している)
これはオリのオートフォカース実験機ともいえるもので、専用のレンズと組み合わせる事でオートフォーカスを実現し、オプション(たしかケーブルのようなもの?)を利用する事で「合焦時にシャッターが切れる」といった機能を謳っていた。(いわゆる「置きピン(?)」)
若かりし私は素直に「かっこいい!」と思ったが(レンズ除く)、いかんせん小遣いで買えるようなシロモノではなかった。が、その鮮烈なイメージは、後のオリ沼(笑)への序章だったのかもしれない。




当時の雑誌等の記載では、このOM30の評価は捗々しくなく、たとえば電池に関してはボロクソだったように記憶している。
なんとLR44(SR44)のボタン電池を「5個」直列につなぐという不可思議な仕様もだし、その電池蓋がまたえらくうっとおしい場所で出っ張っていて(グリップの邪魔になると思える場所、正面から見てレンズ左脇に縦に並ぶ)更にはその電池の持ちも悪い、、、。
どちらかといえば、その兄弟機種(下位機種)のOM20の方がまっとうに評価されていたようだった。
デザイン的には、OM10を上級にしつつ、先進的なイメージでまとめたかったのか、直線的なデザインになっていたが、質感的には、やはり一桁シリーズとは一線を画していた。
それでも、フォーカスエイド機構を組み込んだOM30には相当に惹かれるモノを感じていて、私がもう少し年を取っていたら(社会人くらい)きっと買ってしまっていただろうと思う。

その後オリが3桁シリーズを投入した時は、このOM30を思い出したのだが、CMやデザインからは、その当時のOM30に感じていた先進性等を感じる事ができず(既にOM4&1を使っていた事もあるのだろう)ほどんど魅力を感じる事なく見送る事になった。
思えばこのOM30は、オリ、いやOMの終わりの始まりだったのかもしれないと、、、ちょっと感慨にふけった。

ちなみに、なぜ今OM30の事を書いたかというと、丁度今日更新されたオリの壁紙集にこのOM30&20&XA1が掲載されたからだ。
複雑な時期に薄命とはいえ、オリらしいコケかたをしたOM30を(覚えている方は)思い出してみて欲しい。
こんなコケた機種にも、愛着を感じているというのは、やはりオリが好きなのだろう、、、と思う(笑

※11/01一部修正
by M2_pict | 2006-10-31 23:40 | OLYMPUS関連 | Comments(4)
Commented by p_chansblog at 2006-11-02 12:31
OM30のこの機能は、あとで本を読んで知ったのですが、
見た瞬間に欲しくなりました(笑)

一時期は、OMヒトケタは、2SPを除き制覇して、さあ、次はOM
フタケタシリーズをそろえようか・・ と画策していたのです、
でもなかなか、30とか40とか、手にはいりづらかったです。
結局今となっては、10くらいしか見なくなってしまいました、
(10はマニュアルアダプターつきで持っています)
あと、2000もあります、707とか三桁はちょっとパスでした・・・(苦笑)
Commented by M2_pict at 2006-11-02 14:57
たしか電車なんかを撮る時に、ピン(構図)を固定しておいて、電車が来るとシャッターが落ちる、、、とかいう事例があったように記憶しています。その頃は「これは便利で面白い」と思ったものですが、その精度や実用性はどうだったんでしょうね?

ウチのOM-4は初期のもので、恐ろしく電池の消耗が早い上に(後期のものや対策を施したものは大丈夫らしい)シャッターがロックしてしまうという持病があり、現在完全にお蔵入り状態なんですが、OM-1は老いて益々盛んです(笑
OM-4を買いなおすか、OM-2にするか2SPにするか悩んだりもしましたが、ここはDSLRに行くべきだなぁと考え、今日に至っています。
OM-10+マニュアルアダプタは楽しいオプションでしたね。OM101とマニュアルアダプタもソレを思い出させるモノでしたが、いかんせんパワーフォーカスが、、、;汗
Commented by yy2828yy at 2006-12-09 06:48
懐かしい・・OM-30はOM-20とほぼ同時に発表されましたね。
当時、OM-2Nの後継を待っていたみんなはとてもガッカリしていたことを思い起します。
丸山健二氏の愛読者であった私は、彼をCMに採用した「直感写撃」というOM-20のコピーに惹かれましたが(ボディの格好も微妙にこっちの方がカッコイイと思います)、OM-30のCMは、砂漠をサイドカーで二人の男が頭に水を浴びながら行くものだったと思います。
結局、二桁シリーズは必要を感じず手にしないままにデジタルの時代を迎えましたが、OM-40をこの夏に手に入れた顛末は少し書いております。
ともあれ、カタログを置いていたと思うので、ちょっと見てみようと思いました。
Commented by M2_pict at 2006-12-09 10:59
OM20&30はOMの中で微妙な立場となってしまった不遇の機種だと感じています。OM20はOM10の後継的な立場にもかかわらず、デザインと価格などの面で中途半端になり、結局OM10を越えられなかったように思いますし、OM30は時代の端境期に産み落とされた鬼児のようでした。私は鬼児的商品は好きですけど(笑
(OM20の後付グリップは欲しかったなぁ)
OM40は「逆行剛(つよし)」でしたか?(笑
当時「なんて軟派だ!」と思った記憶がありますし、「プログラム」とはなんぞや?と思ってプログラムシフト表を見ていて「ツマラン」と切り捨てた記憶も(笑
あぁ、カタログ捨てなきゃ良かったなぁ、、、痛恨。
(これを繰り返しヲヤジとなる)
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